クリエイティブな作業に取りかかるときのコツのようなものがある。

それは、充分な時間の確保に他ならない。

創作というものは、それだけ、自由な環境を必要とするのだ。

もっと簡単にいえば、「暇」としても良い。

せかせかしているなかから、質の良いクリエイティブは生まれない。

それは結局のところ、クリエイティブなことに対して、すこしでも時間を費やせるほうが有利だ、という単純な理由に起因する。

たとえば、基本的にいつでも暇な学生なら、一日の大半を考える時間に費やせるし、仮になにか他のことをしているときでも、ふとクリエイティブなことに関するアイディアを思いついたとき、頭の隅に留めておくことができるだろう。

そうした小さな発想がけっして無駄にならないことを、クリエイティブな作業をしたことがある人は知っているものだ。

けれど、この暇な時間を確保する、ということがなかなか難しい。

ほんとうに、一筋縄ではいかない。

本来、人類はつねに怠惰を指向して生きてきた。

現代を生きる多くの人の現状を見渡せば、これはしかし立派な皮肉だ。

だから、これからクリエイティブな作業に取りかかる人、あるいは現在まさに取りかかっていてどうも上手くいっていない人は、いつも、自分の置かれている環境を自覚して欲しい。

暇を指向することが、上質なクリエイティブへの最短ルートなのだから。